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除染食品開発フォーラム2012

コードNo. 91224
お申込み 開催中止
コーディネータ
八並 一寿
玉川大学農学部生命化学科 教授


    「3・11」以降、食品開発の目標や環境は一変しました。そこには、限りなくゼロを求め、絶対安心を要求する消費者のニーズがあります。内部被ばくへの怖れが一向に沈静化せず“高止まり”していることを端的に表しています。食品による防御と体質強化は、放射能汚染に正面から向き合い生活することを余儀なくされた日本人すべての課題であり、食品開発の重要な視点です。昨年に続き医学・薬学・食品科学の最新データを結集して「除染食品」の開発戦略を集中討議し、魅力的な情報をお届けします。
ここが聴きどころ!

東京電力は8月21日、福島第一原発から20キロ圏内の海域(福島県南相馬市沖)で採取したアイナメから、過去最大値となる1s当たり25,800ベクレル(基準値の250倍超)の放射性セシウムを検出したと発表しました(東京新聞2012年8月22日朝刊)。
原発事故から約1年5ヵ月が経過しても依然として深刻な汚染が続いていることは、上記のアイナメに限らず、各種の報道により皆様もご承知のことと存じます。地域により放射能汚染が今後益々顕在化する恐れを否定できない状況です。

「除染食品開発フォーラム2012」は、コーディネータ 八並一寿先生(玉川大学農学部)の「食品による防御と体質強化は、放射能汚染に正面から向き合い生活することを余儀なくされた日本人すべての課題であり、食品開発の重要な視点」との認識のもと、医学・薬学・食品科学分野の第一線研究者、商品開発担当者が集い、最新の科学的知見をベースに「除染食品」の開発戦略を討議する画期的フォーラムです。

第2回を迎える今回は、震災直後から南相馬市立総合病院の支援を続け、現地に入り同病院での5,300例から「住民が求めている内部被ばくデータ」の公開に努められている上 昌広先生(東京大学医科学研究所)、福島第一原発事故により野菜に付着した放射性物質の除去方法の提言を目指す日本放射線管理学会の特別研究調査チーム「放射性ヨウ素・セシウム安全対策委員会」の野菜分析班長 柴 和弘先生(金沢大学)を講師として招聘し、被ばく最前線の立場から実態と効果的な除去方法を語って戴きます。
さらに、「期待される機能成分と除去食品の開発」のセッションでは、宇宙環境での放射線防御にも携わっておられるカゴメ株式会社 稲熊隆博先生、機能性素材の安全性・有効性に関する造詣が極めて深く、国立健康・栄養研究所で「健康食品」データベースの責任者を務められている梅垣敬三先生をお招きし、機能性成分の放射線防御効果と今後の食品開発への確かな視点・情報をご提供戴く予定です。

最後の「課題討議」ですが、前回は除染食品開発指針を導き出すために「対象者」「目標機序」「関与成分」「用量用法」「開発に当つての留意事項」の5つの視点からパネリストに意見を求め、討議の上、「除染食品は生活習慣病予防という大きな市場を切り開く有効な商品になり得る」との総括を八並先生より頂戴致しました。今回、新たな講師陣をお迎えし、さらに斬新で魅力的な情報と開発指針が得られるものと期待しております。

◆開催プログラム  

  1. ここに着目!除染食品の今後の開発戦略

(10:00〜10:40)
八並 一寿
玉川大学農学部生命化学科
教授

除染食品は、@除染処理食品 A除染機能食品 B除染強化食品 C除染補助食品に分類できる。これら複数の素材を組み合わせて、有望な食品開発が可能である。着目すべき除染の作用機序とは何か、直ちに健康被害は起こらない放射能汚染レベルで、より安心な生活のために、日常的に摂取すべき健康食品素材例を示す。また、実験で確認されたストロンチウムの各種食品素材の吸着力と、必要なミネラルの供給のバランスの考え方を提案する。

<休憩5分>

  1. [特別講演]住民が求めている内部被曝データ

(10:45〜11:45)
上 昌広
東京大学 医科学研究所
先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
特任教授

昨年3月以降、私たちの研究室は福島県浜通地域に入り、住民の診療や被曝検査に従事している。このような活動を通じ、福島県内の被曝の状況が明らかになってきた。被曝の健康影響に関しては、広島・長崎への原爆投下、およびチェルノブイリ原発事故の経験を元に議論されることが多かったが、福島県内の状況はこのような先行事例と大きく異なるようだ。本講演では、これまでの検査結果をご紹介し、今後の被曝対策について議論したい。

<11:45〜12:35 ランチブレイク>

  1. 福島第一原発事故により野菜に付着した放射性物質の除去

(12:35〜13:35)
柴 和弘
  金沢大学学際科学実験センター 教授
  日本放射線安全管理学会 放射性ヨウ素・セシウム安全対策アドホック委員会 野菜分析班班長

福島第一原発事故の結果、福島県だけでなく近隣の県の農作物に暫定規制値以上の放射能汚染が検出された。日本放射線安全管理学会では、早い段階(3月中)から、早期出荷制限解除、並びに家庭での安全・安心確保を目指し、放射性物質で汚染した農作物の簡単かつ効率的な除去方法の検討を行った。その結果、アスコルビン酸などの酸化防止剤により、汚染野菜中の131I(半減期8日),137Cs(半減期30年)が約80%取り除くことが出来た。

<休憩5分>

  1. 期待される機能成分と除染食品の開発


4.1 もっと野菜を食べて、毎日元気に!!〜放射線障害に対する野菜接種の効果〜(13:40〜14:40)
稲熊 隆博
カゴメ株式会社総合研究所 主席研究員

野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維、そして野菜の色が含有されている。健康のため、「もっと野菜を、きちんと野菜を。」摂取すべきである。
ところで、宇宙では無重力や自然放射線など、環境の相違により様々な健康上の問題が生じる。特に、放射線量は地上と比較して、約100倍といわれる。「宇宙でも野菜は必要か。」という仮説を立て、研究を進めた。野菜には活性酸素を消去する物質(抗酸化物質)が含有し、放射線で発生する活性酸素を消去できると考える。そこで、放射線障害に対して野菜摂取の効果を検討した。

<休憩5分>
4.2 ビタミンの放射線防御効果(14:45〜15:45)
梅垣 敬三
独立行政法人国立健康・栄養研究所 情報センター長

放射線被爆が生体成分に酸化損傷を惹起することから、食品中の抗酸化物質の有用性が注目されている。経口摂取した抗酸化物質が体内で放射線防御効果を発揮するには、その物質が消化管から吸収され有効な濃度で存在しなければならない。そこで、マウスにX線を全身照射し、主に骨髄の染色体損傷や脂質過酸化と抗酸化ビタミン濃度の変動について検討した。この結果を踏まえ、経口投与したビタミン類の放射線防御効果を、その組織中濃度を考慮して評価した。


<15:45〜16:00 コーヒーブレイク>

  1. 【課題討議】これからの除染食品はどうあるべきか

(16:00〜17:00)
<司会>八並 一寿

<パネリスト>柴 和弘 氏/稲熊 隆博 氏/梅垣 敬三


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