
ここが聴きどころ!
僅か一本の毛髪混入で再発防止策を要求される時代。改めて工場内の毛髪対策を見直し、従来とは別の視点から工場の動線・工程上の混入リスクを検証する必要に迫られています。
毛髪検出技術への期待は根強く存在しますが、近赤外、超音波、テラヘルツ等、いずれも食品製造現場での実用化には程遠く、とくに食品内部への毛髪混入には無力です。これからも作業者自身による試行錯誤が続きそうです。
上記の現実を背景に、もう一度毛髪対策の基礎に立ち返り、現場での地道な取り組みに光を当て、新たな“気づき”と改善の知恵を皆様と共有すべく本研修会を企画致しました。
冒頭に「毛髪の基本となぜ髪の毛は抜けるのか?」についてご講演を戴く生沼 研氏は、理容師免許をもち会員制理容室「チェンジヘアサロン」を経営するとともに、毛髪蘇生士として毛髪の実験データを掲載した毛髪総合サイトを立ち上げ、さらに2008年1月、日本一の抜け毛研究家を目指して「日本抜け毛研究会」(2011年6月「日本毛根抜け毛研究会」に改称)をスタートさせた、ユニークな在野の研究者です。
本研修会の究極の課題でもある「毛髪混入は本当にどこまで防げるのか?」のテーマでご講演を戴く塩田智哉氏は、異物対策のエキスパート企業
イカリ消毒株式会社コンサルティング部門の責任者として全国の広範な食品工場の実情に精通されており、作業者の動機付けと意識改革を含め、現場に根差した改善指導に定評があります。
「食品工場における毛髪混入防止の実際」をご披露戴く江川 永氏は魚肉練り製品の有力メーカー
カネテツデリカフーズ株式会社開発部仕入商品室のリーダーとして、同社の製造委託先の管理、育成・指導を担当されています。「月刊食品工場長」2018年4月号でも紹介されており、カネテツ式ローラーがけの部位別動画マニュアルを活用し委託先の毛髪混入苦情を激減させた貴重な体験を熱く語って戴きます。
自ら異物混入対策のプロである本研修会のコーディネータ
江藤 諮氏(NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会)のリードにより、必ずや有意義な学習の機会となることを確信しております。